乱あんど癌

色んな意味で乱れたおっさんと、突然現れた派手な膀胱癌。RUN&GUN 速攻。常に攻守交替。先生、バスケもしたいし、あんなことやこんなこともしたいです。

第1話 血尿との出会い ~あなたに初めて会った時、まるで時が止まったかのようでした~

こんにちは☆

 

今となっては膀胱癌との共同生活にも慣れましたが

いや、慣れてはないか

こいつしつけぇし

出て行く気なさそうだし

放っておくと勝手に成長するし

とりあえず、笑顔を振りまきながら

ちょこちょこ劇薬入りのご飯与えて様子を見てるところです。

 

えーなにごとにも

きっかけや発端ってものはございまして

今となってみれば

膀胱癌がうちにやって来たのは

あの時期か!みたいな記憶があるわけです。

今回はそんな話を。

 

 

3年前の春

 

僕はラーメン屋で働いてました。

責任者という立場もあり

朝から夜中まで仕事してました。

で、朝方まで酒を飲む。

休みと早番の日に家族のところへ帰る以外

ほとんど毎日それの繰り返し。

あの頃は仕事中も仕事外も楽しかった。

充実してたし、辛いなんて全く思ってなかった。

 

出会い

ある日

閉店して、アルバイトの子も帰り

1人で書類関係の仕事をしている時

ふつーにおしっこ行きたくなって

ふつーにトイレへ

 

!?

!? !?

!? !? !?

 

ナニコレ!?

ナニコレ!?

 

ネェ、ママ、グレープジュースダヨ

ボジョレーヌーボーカイキンシタンダネ

イチゴカー、ブルーハワイガヨカッタナ

 

ナニコレ???

 

大量の血尿出ましたね、はい

ドン引きです

それから10分くらい、頭の中は「???」グルグルグルグル

 

気のせい

 

気のせいだ

 

とりあえずたどり着いた結論がそれ

 

「絶対に気のせいじゃないじゃん」

「そんなわけないじゃん」

「めっちゃ赤いのたくさん出てたじゃん」

脳内の小さい自分がそう叫んでるのはわかってるのですが

本体の自分

明らかにボスクラス、隊長クラスの自分が

 

「いや、気のせいだから!マジで!」

 

気のせい案、可決しましたね。

なかば強引に。

 

決意

 

しかし

世間ってものは

ワンマンで物事を決めてしまうと反発が起きるものでして

 

2日に1回

下手すると毎日

彼女は赤いドレスを着て会いに来る

真っ赤なドレスを着て会いにくる

職場のトイレ

事務所のトイレ

居酒屋のトイレ

時間や場所は問わず

彼女は笑みを浮かべてやってくる。

 

ネェネェ

モシカシテ、ストーカージャナイ?

 

絶対

気のせいじゃないじゃん。

 

病院行こ、マジで

 

そうなりますよね。

 

つづく。