第4話 けんさんぽ～退院したはずなのに新宿ばっか来てるじゃない～

こんにちは

横浜行って良かった。

海沿いの街からカルチャーは生まれるんだ！

特に港町と言われる。

それは世界共通。

新人はしっかり教育しろ。

それも世界共通。

オリンピックがやってきたら

世界基準に変わっていくぞ。

負けるな日本人。

頑張れ日本人。

それでは、今宵ものんびりしていってください。

6月29日土曜日先手必勝

朝、起きて確認しても

やはり尿は溜まっていなかった。

ユメナラヨカッタノニ

アノシンジンモ

電話を1本入れてから行こうかと思ったが

また変なやつが出て、家を出るのが遅くなるのはゴメンだったので

連絡もせず病院に向かった。

11時過ぎ頃、病院に着いた。

色んな業者が入り口から出たり入ったりして慌しい。

忘れてた。

7月1日から新病棟になる関係で

今日6月29日から7月3日までは外来がストップになるんだった。

ま、いいか。

泌尿器科の入院病棟行けばなんとかなるだろ。

担当の先生が病棟に上がってくるところだった。

ナイスタイミング。

再び流れ出す

ほとんど機器のなくなった処置室で診てもらった。

洗浄してもらい

しばらくすると尿が管を流れ始めた。

管がつまっていたのではないか

ということだった。

談話室でしばらくじっとして

ある程度、尿が溜まるのを確認してから

病院をあとにした。

お昼過ぎだったのもあり

駅近で人生初の排骨麺食べた。

リピートはないなと思った。

15時半頃、家に着き

また寝落ちした。

7月2日火曜日嫌な予感しかしない

地元の親友と飲み行ったり

昨日の誕生日は両親と焼肉を食べた。

家族の許には帰らせてもらえないまま

ひとつ歳をとった。

おっさんが、少しだけさらに

おっさんになった。

白熊に少しだけ白髪を植毛した。

キリンの首が1cm伸びた。

世界は変わらず

グルグル回っている。

今は布団の中だ。

昨日の夜中

背中の管導入部から尿が大量に漏れる事件が起きた。

管がつまったり、ねじれたりすると

起こりえるのは知ってるし、過去に何度かやっている。

しかしだ

どうやらいつもと違う。

まず

また尿が溜まってない。

そしてなにより

身体中の浮腫みと倦怠感がひどすぎる。

約3ヶ月前がフラッシュバックした。

腎臓の痛みがないだけで、あとの症状は同じだった。

イヤナヨカンシカシナイ。

地獄の扉

ヒドい浮腫みと倦怠感から、午前中は起きることができず

午後、病院を訪れた。

新棟だった。

まだ外来は受け付けてないため、

緊急外来受付から担当の先生を呼んでもらった。

先日のバルーン交換時はその場でぱっとやったため

今回は造影剤入れてレントゲン見ながら診察しましょう

ということになった。

部屋に入ると、すでに準備がしてあった。

痛い思い出が頭の中を駆け巡った。

今日は違うから大丈夫と、頭を横に振った。

診察台にうつぶせになり

造影剤を腎盂に入れる

これもちょっと痛いのを忘れていて、ちょっと後悔した。

画像を見ながら先生が管を動かす。

先生と助手の会話が聞こえ

先生が主治医に電話する。

ん？なんでだ？

このタイミングでの電話はおかしい。

主治医なしでも終わる診察のはずだったからだ。

電話で、専門用語だらけの会話をしていたが

僕にもいくつかわかったことがあった。

主治医が今から来ること。

管が腎盂に届いていないこと。

そして

穴を開け直すこと。

ママァ～～

ウ～ウ～ウゥ～～

ボヘミアンラプソディーをSEにして

地獄の扉が目の前に現れ

ゆっくりと開き始めた。

つづく。