第1話 世の中は金で回っている～おい、誰か、俺の巨大な蟹を買ってくれないか？～

こんにちは。

2度目の入院生活も無事に終わり

いや、決して無事ではなかった。

まぁそこは目をつぶるとしよう。

いやっほい！

娑婆の空気はうまいぜ！

ヒーローなのに

娑婆の空気がうまい

なんて言っちゃう

この絶妙な角度の矛盾！！

さすが

今日も冴えてるわー

知的で素敵だわー

こころは浄土にあそぶなり

ナイス親鸞

良いこと言うぜ

まーさーに！

それ！

さぁ明るく愉快にいこうじゃあないか。

2度目の入院生活を終えて

抗がん剤治療開始までのお話

はじまります。

セカンドオピニオン

エヴァンゲリオンで出てくるのは

セカンドインパクト。

ここでの話は

セカンドオピニオン。

この段階で

うすうす気づいてる人もいるだろうが

そう

この2つは全く関係ない。

ただ、セカンドインパクトと言いたかった。

vs-cancer.hatenablog.com

ここでほんの少し触れていたが

世の中の癌患者ワールドには

セカンドオピニオンなるものがあるらしい。

簡単に言うと

患者側がよりよい決断をするために

主治医以外の医師に、今までの治療経過や病状の推移を見てもらい

第三者としての意見や助言を聞くこと。

まだ確立されてないシステム

ある意味、治療途中でも病院や治療内容を選べるわけだから

患者側にとっては素晴らしいシステムなんだけど

セカンドオピニオンの話を出した途端

病院側の対応が冷たくなったって話もあるし

それが恐くて言い出せない患者もいるらしい。

まぁ、主治医や病院からしてみりゃ

ここまで頑張って治療してやったのに

おまえ他行くんかぃコラァ！！

って気持ちもわからなくはないが

それはダメでしょ。

さらに言えば

金がかかる。

セカンドオピニオンは

あくまで「診療」ではなく「相談」のため

健康保険対象外となり

全額自己負担しなければならない。

生活保護受給者に対しては

医療補助対象外のため

セカンドオピニオンの選択肢すら与えてもらえないのが現状だ。

世の中って

やっぱりお金なのね。

がん研有明病院

東京で癌治療といえばってくらい

圧倒的な患者数と手術件数。

5月27日

妻と有明へ。

蟹のシンボルマーク。

蟹cancer

癌cancer

僕は蟹座で癌。

もはや選ばれし男。

気分はキングスマン。

誰かー、傘持ってきて。

病院に入ると

でかいし広い。

そして人人人。

おいおい

このほとんどが癌患者だっていうのか？

なんてこった。

ちょっとした町じゃねぇか。

時間通りに行ったのに

余裕で2時間以上待たされて

診察室へ。

無表情で淡々と話す先生。

こっちが聞きたいところはうまくかわしながら

うちも忙しいんで、行きたいとこでご勝手にどうぞ

って感じ。

はっきり言われたのは

相当大きい癌なので、一刻も早く抗がん剤療法した方が良い。

ってことだけ。

ソンナン、ワカットルワイ

はい、これだけでウン万円のお支払い。

I'll be back.

今後の治療をどうするか。

東京医科大学病院なのか

がん研有明病院なのか

はたまた、実家から近場の病院にするのか。

身内は、僕判断で良いと言ってくれた。

ならば

迷わず

東京医科大学病院！！

なぜ？と思う人もいるだろう。

たしかに、先生達に若干の心配と不安もある。

なにより新人はマジこえぇ。

しかしだ！

人間味があるんだよね。

笑うとこは笑うし

キチンと話すとこは話すし

ミスるときはミスる

そんなん当たり前だと思うかもしれないけど

3年前行った病院の女医しかり

がん研の先生しかり

機械的に

淡々と

患者を人間と思ってないような対応をする先生は実際にいるわけで。

たしかに主治医の先生はチャラめの外見してるけど

それも含めて好きなんで。

外見そう見えないのに腕が良い

って、どんな世界でも男の憧れみたいなとこあるでしょ

いえす

あうとろー万歳。

って、手術の腕とかは知らないんだけどね。

いいじゃない。

ヒーローの主治医はそうでなきゃ。

あとは

看護師さん達がとても良い。

長く入院してると

どちらかというと

先生より看護師さんの方が接するわけで。

ホント良い子ばかり。

というわけで

迷わず東京医科大学病院に決まった。

おい

がん研

金返せ。

つづく。