最終話 行列といえばドラクエ3、たまごっち～今の時代は運動会とラーメン屋、そしてタピオカ！～
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こんにちは。
前回の冒頭でもお話したとおり
僕は占いとか、そういう類は全く信用していない
、、、基本的には、と付け足しておこう
占い師というのか
不思議な力を持ってる、と言われてる人
との体験は
以前、姉に紹介された方と
今回、親友に紹介された方
その間に、友人が経営するBARで
タロット占いが得意という子に占ってもらったくらいだ
ちなみに、タロット占いしてもらったのは5月くらいだったか
癌だということは伝えずに占ってもらったのだが
1年後の未来を見てもらった時に
「あれ？」と
「どうしてだろ、、、あれ？」と
明らかに普段起きないことが起きたんだろうな、というのは見てスグわかった
「どうしたの？」
と聞くと
「1年後の未来が全く見えません」と
理由はわからないが、この世に存在してないことになってる、と
、、、、こわっ！！！
なんやねんこいつ！！
めっちゃ怖いやん！！
おそるおそる、実は癌だと伝えてみると
彼は驚いた表情で
「あぁ、、、、」と
彼なりに、この空気をなんとかしなきゃと思ったんだろう
「あくまで存在してないのは中林健一さんなので、1年後もしかしたら違う名前になってるとか、、、」
、、、なるか！！
どうやったら40超えたおっさんの名前が突然変わんねん！
僕は占いとか、そういう類は全く信用していない
、、、基本的には、と付け足しておこう
はじまります。
償い
本当は6月7日の金曜日に入院予定だったのだが
先生にお願いして10日の月曜日に変更してもらった。
というのも
土曜日は次男と、長男は小学校最後となる運動会だったからだ
周りの人たちからは
1日でも早く抗がん剤治療を始めた方が良いと言われたけど
そんなんどうでもよかった
来年、僕はもうこの世にいないかもしれない、、
もしかしたら違う名前で存在しているかもしれないが、、
、、、なんやねんあいつ！
思い出したら腹立ってきた！
まぁ、なんにせよ
ただでさえ入院ばかりで
満足に遊んであげることすらできないこの状況を
運動会に参加することで少しでも償いたかったのが本音だろう
場所取り
前日は凄い雨で
土曜日も豪雨の予報だった
延期になったら僕は参加することができない
朝早くから場所取りのために並ぶのは
毎年恒例の僕の仕事になっている
ダメ元で朝起きてみると、雨は降っていなかった
椅子やらレジャーシートやら
一昨年までは簡易テントまで
全部1人で持って行ってたのだが
今年は一応病人のため
寝ている長女を叩き起こし一緒に行った
運動会
自分の子供が出ている競技以外は全く興味ないのだが
やっぱりお祭りごとは楽しいと思う
ただ、今は色々と厳しくなったもんだ
僕が小学生の時代は
タバコもガンガンだったし、酒盛りしてる人たちもたくさんいたと思う
個人的には昔の雰囲気の方が好きだった
僕の毎年恒例がもうひとつある
昼食後、午後の部の空いた時間に
レジャーシートで爆睡することだ
これはたまらなく気持ちが良い。
なんとか最後まで雨は降らず
無事に運動会は終わった
心残りなのは
毎年、長男に徒競走で1着になったら何か買ってやると言ってきたのだが
今まで3着以内に入ったことすらなく
今年も、案の定4着だったことだ
まぁ、運動能力の問題だろうから言ってもしょうがないのだが
あいつの凄いところは
毎年毎年
「4着は何買ってもらえる？」
と聞いてくることだ
、、、買うか！！！
片付け
翌日の日曜日は新宿に戻った。
新宿に借りてる部屋の家賃を払う余裕なんてあるはずもなく
なんとしても今月中には解約しなければならなかった
お客さんとしてもお世話になっていた後輩達に
欲しいものは何でも持っていけと声をかけた
ついでに、店の調味料や食器なども、欲しいものは持っていけと
彼らは盗賊のように
それはもうゴッソリと持っていってくれた
いつもの彼も合流し
入院前日だということを忘れて
いや、忘れたかったんだろうな
朝まで飲んだ
新宿の部屋はガランとしていた
ここを借りて2年半くらいか
酒のせいもあってか
なんともいえない気持ちになった
いよいよ抗がん剤治療が始まる、、、
いろんな人たちがキツいとか辛いって言うけど
はたして頑張れるのだろうか、、、
まぁ、、、
なんとかなるか、、、
2度目のにゅういんその後の巻 ～完～
