第14話 点滴打てねぇ医者に反撃 現役なのかバカに警笛 ～韻踏んでみました2019秋～
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こんにちは
「捨てる神あれば拾う神あり」
皆が知ってる意味とは違うのだけど
僕の今年はそんな感じで終わっていきそうだなと
僕の今年を字で表すなら
「荒野の癌マン」
、、、ちゃうがな
「人」と「繋がり」
でしょうか
これは間違いない
やっとオープンした自分の店を半年で失い
お客様や業者さん、関わってくれた方々の信頼を裏切ってしまい
借金だけが残り
家族や友人にまで心配を掛けてしまい
しまいには膀胱まで失った
たくさんの素晴らしいもの(神)を失って(捨てる)しまった
その代わり、と言ってはなんだが
お店をオープンするにあたって、たくさんの人達が応援してくれたこと
去年11月の中学同窓会でたくさんの素晴らしい再会があったこと
お店を通して、素晴らしいお客様達に出会えたこと
癌になり入院して、周りにいてくれる人達の大切さを再確認できたこと
本当にたくさんの素晴らしい人達(神)と出会い、気づかせて(拾う)もらいました
僕なりの
「捨てる神あれば拾う神あり」
わかりやすく言うと
「捨てる金あるわけないけど拾う気は満々ある」
意味変わってしまってるがなー！
、、、はい！
はじまります
非常事態
9月23日(月) 術後12日目
もはや錠剤の解熱鎮痛剤では
やつらの猛攻を食い止めることはできず
うなされるまま朝を迎えた
朝ご飯は食べることができず
昼ご飯も少ししか食べれなかった
中林さんがご飯を食べれないなんて
中林さんがご飯を残すなんて、、、
非常事態！！
看護師さん達から僕に対しての非常事態基準は
なんかズレてる気がする
食欲なくなると心配される
まるでアホな子扱いじゃないか！
って思う反面
嬉しくもある
頭をポンポンしながら「よく頑張ったね」と褒めてくる彼氏に
子ども扱いしないで！！
なんて言いながらも
キュンってしちゃう感じ
そう
僕と乙女の感情は紙一重ってことだ
再開
錠剤の解熱鎮痛剤が効かない
夜になっても39度オーバー
食欲がない
非常事態
そうなると
点滴だ
先日、やっと抜けたばっかりなのに、、、
しかも
僕は血管が全然見つからないらしく
採血はまだなんとかなるのだが
点滴となると皆でてんやわんやになる
この日は祝日の夜ということもあり
泌尿器科ではない、当直の先生が来た
なぜか2人
そして
たぶん2人とも研修医なのか？だいぶ若い
いつもこのブログを覗いてくださってる
みなさんも気づいたと思う
そう、嫌な予感だ
右腕をよく見る
針を刺すこと2回
ミス！！
左腕をよく見る
針を刺すこと2回
ミース！！
気づくと看護師さん4人が加わり
狭い病室がギュウギュウになっていた
2人で同時に両腕をよく見る
右腕に1回
はいミース！
左腕に1回
もいっちょミース！
ここで状況を見かねた
ベテラン看護師さんにバトンタッチ
左腕をよく見る
針を刺すこと1回
成功！！！
「いやいや、先生達が来た意味は！？」
僕の言葉を背中に受けながら
彼らは苦笑いしながら出て行く
おい！！
塩まいとけバーロー！！
グロッキー
9月24日(火) 術後13日目
さすが点滴
熱の苦しみからはだいぶ解放された
しかし
約1週間、熱にやられてるのと
だいぶ歩けるようになってきた矢先
熱と痛みで座ることも大変になってしまった
この状況が
精神的にきた
解熱剤が切れると、また高熱になるのもあるが
どちらかというと
精神的ダメージから
この日はご飯が食べれなかった
モチベーション
9月25日(水) 術後14日目
クヨクヨしてたってしょうがない
朝は解熱剤のおかげで熱はだいぶ下がってる
傷は痛いけど
「負けるかコノヤロウ」
たぶん実際に声に出してたんじゃないかと思うくらい
なんとか立って
3日振りに歩行訓練をした
たかだか3日歩かなかっただけで
術後3日目くらいのレベルまで落ちてしまっていた
夕方
バンド時代のメンバーがお見舞いに来てくれた
なんでもない会話なんだけど
このタイミングで、一緒に夢を見てたメンバーが来てくれたのは嬉しかった
しかし、ちょっと見ない間に太ってたな
元気になって、また一緒に演る時にはお互い痩せることを祈ろう
イベント
夜、先生が来て
明日の昼頃に、熱がなければ
透視室でお腹の中見て
大丈夫そうだったら管を2本抜きましょう
ということになった
大イベントだ
このイベントはなんとか成功させたい
この日の夜も熱は上がったが
メンバーが来てくれて回復したモチベーションと
明日のイベントへのワクワク感で
なんとか乗り切った
つづく
