乱あんど癌

色んな意味で乱れたおっさんと、突然現れた派手な膀胱癌。RUN&GUN 速攻。常に攻守交替。先生、バスケもしたいし、あんなことやこんなこともしたいです。

最終話 週に1回のコンサートが「フロムヘール!」って叫ぶデスメタル そんな病院カッコいい

こんにちは

 

とうとう、というか

やっと、というか

今回で「手術にゅういんの巻」が終わるわけですけども

 

本当はここまで来たら

 

「この先どうしようかしらー」

 

なんて思ってたわけ

 

手術も無事終わり

あとは定期的に検査するだけだし

もはや闘病ブログというより

私生活ブログになっちゃうなー

 

ほら、あたし一応ヒーロー的な感じでやらせてもらってるじゃない?

だから、私生活見せるってのも、みんなの夢壊しちゃうんじゃないか、とか

逆に、憧れっていうの?あたしの私生活に嫉妬しちゃう人も出てくるんじゃないか、とか

文春砲に狙われちゃうんじゃないか、とか

色々と考えてたわけ

 

そしたら

 

 

また癌見つかっちゃってんの

 

もはや

ショックなんて通り越して

ウケるし!

 

やーだー!もう!

色々と考えて損した!

 

このブログ

まだ続くから!

 

みーんなーー!!

アンコールありがとぉぉーーー!!!

最後まで盛り上がっていこぉぉーーー!!

 

この曲からいくよぉぉぉーーー!!!

 

三百六十五歩のマーチ!!

 

はじまります

 

臨床試験

 

話は少しだけ遡る

 

退院2日前の夜

看護師さんが気になることを言いだした

 

「中林さん、もしかしたら、抗がん剤治療は他の病院になるかもしれないんですよねー」

 

、、、なにそれ?

「え?どうゆうこと?」

 

ロボット手術が臨床試験扱いなので、そうなると半年間は同じ病院で治療を受けることができないんですよ」

 

、、、なにそれ?

「言ってることがぜんっぜんわからないんだけど」

 

「ですよねー、あんまりない例なんで、私達もよくわからないんですけど、たぶん明日先生からお話あると思いますよー」

 

、、、なーにーそーれーーーーーー!!!

 

 

たしかに、手術前の説明で

先進医療の臨床試験的な話はあった

しかし、その時の内容は

僕がロボット手術の臨床試験対象になる代わりに、手術代が免除になる

ということだけで、その後のことは説明されてない

 

まぁ、最低でもウン十万円はする手術代が免除になるのにウカれてたのと

なにより

まさか癌細胞が発見されて、また抗がん剤治療をすることになるとは思ってなかったから

その後のことなんて、何も考えていなかった

 

ルール

 

翌日

主治医の先生は退院の日まで出勤してこないため

一番お世話になっている担当医と話をした

 

やはりこの件は、どう対応するか問題になっているらしく

 

病院側としては、もちろん半年以上前から治療を続け

さらには手術までした僕を手放したくはないし

最後までしっかり面倒を診たいと思ってくれてるわけで

 

しかし、この臨床試験ルールは、どうやら国?が定めたものらしく

どうしたもんか、と

 

教授が色々と方法を考えてくださってる段階だ、ということだった

 

セレブ病院

 

最悪、他の病院になってしまったとして

それでも主治医を変えないで済む方法もあります

 

大学病院の先生に多いのだが、週に何度か他の病院に行っている場合がある

僕の主治医もしかり

要は、その、他の病院で治療を受ければいいのである

 

たーしーかーに!

 

でも、ここまでお世話になって

勝手に仲良くなったと思っている看護師さん達とお別れしたくない

 

まぁ、最悪の話だ

まだ決まったわけじゃない

もし最悪な話になったとしても、主治医が変わらないと思えば、悪くはないじゃないか

 

とりあえず

主治医の先生が週1回行っている病院をネットで調べてみた

 

、、、

 

、、、これ、ロビーかな、、、、

 

グランドピアノが置いてあり

週に1回、コンサートが開かれます

と書いてある

 

、、、どゆこと?、、、

 

、、、一番安い病室は、、、

 

、、、できれば差額0の部屋が良いんだけどなー

 

、、、

 

、、、一番安い部屋がこれ、、、なのか、、、

 

、、、1泊 ¥33,000、、、

 

、、、病院食がフレンチみたい、、、

 

 

、、、こんなとこ行けるかぁぁぁぁぁーーーーー!!!!!

 

退院当日

 

10月23日(水) 術後42日目

 

早速、朝

主治医の先生が来た

 

今までのお礼やら雑談やらして

次の外来の話があり

 

、、、あの話は?

 

「あの、臨床試験のやつの話どうなったんすか?」

聞いてみた

 

「え?なんすか?それ」

 

まーさーかーの伝わってない、、、

 

「え?なんか半年治療受けられないどうこうのやつ、、」

 

「え?その話っすか?え?だいぶ前に大丈夫ってなったはずなんだけどな、、」

「誰に言われました?」

 

「看護師さんとか、~先生とか」

 

「え?~も言ってました?あれ?なんだよあいつ」

 

「教授が色々なんかしてくれてるって言ってましたよ」

 

「え?マジっすか?、、、何も聞いてねぇな、、」

「ちょっと、確認しときますけど、たぶん、中林さんの退院時間までには間に合わないと思うんで、また外来の時に!」

「あとは何かあれば電話します!」

 

、、、友達か!!!

 

 

こんな病院なんですけど、心から信頼してる

一部、こえぇ研修医とかいるけど

基本的には良い人たちばっかだし

なにより楽しい

主治医の先生含めた、僕の担当チームの先生達も

泌尿器科の看護師さん達も

会えて本当に良かったな

笑顔のある病院で良かったな

 

って、他の病院に入院したことないからわからないんですけどね!

 

さて、今後はどうなることやら、、、

 

入院日から数えると

 

47日間

 

いやー今回は長かった!!!

 

手術終わったし

とりあえずは一段落!

 

お疲れ様でした!

 

手術にゅういんの巻 ~完~