第31話 このままだとオンライン飲み会からオンライン合コン、オンラインデート、オンラインセッ、、未来だ!!
こんにちは
最近は
YouTubeしかり
TikTokしかり
インスタのライブやストーリー
Facebookのストーリー
その他ライブ動画
あれやこれや
世の中は
動画で溢れてますな!
僕もやってみたいと思ってはいるけど
おじさんってもんは
静止していようと
動いていようと
おじさんなわけで
有名なおじさんならまだしも
どこの誰だかわからんおじさんが
ゆっく動いたところで
機敏に動いたところで
どこの誰だかわからんおじさんなわけで
そんなわけで
なかなか手が出せず
まぁ
料理とかだったら
手元だけでもアリだと思うんで
それなら、とも考えております
個人的には
このブログもそうだけど
読み物の世界がもうちょい頑張ってほしいかな、と
読み物だから
文字だから
アナログだ
ってのは違うんじゃないかと思っていて
突き詰めれば
このサイトのプログラムだって
バラせば文字からできてるわけで
みんなが使ってるLINEだって
チャットだって
文字のやりとりなわけで
もう
漢字の自動変換とか
単語の自動予測変換とか
それはしょうがない
そういう時代だ
でも
文法とか
言葉の表現とかはさ
もちろん会話から勉強するのもありだけど
読み物からこそ、じゃないかと
昔は
「漫画なんて見るんだったら本を読め」
って怒られたもんだけど
今の子って
漫画すら見ないで
アニメだから
もはや
「アニメなんて観るくらいなら漫画見ろ」
っていう怒り方になっちゃうんだろうな
はじまります
ガラガラ
19時が過ぎても
広い店内には
傾奇者のおじさん2人
胡瓜の一本漬を食べる癌おじさんと
梅水晶を食べる豚
オーイ
ボクタチハココニイルヨー
19時半を過ぎたあたりから
パラパラとお客さんが入り始め
っていっても
100近い席の20席も埋まってない
しかも
コロナ対策で
お客様同士の間隔を空けてご案内するから
世間でいうところの
ガラガラ状態
ってやつだ
これじゃー
商売あがったりだよな、、
これは
おじさん達が飲むしかない
不意打ち
ワイルドな癌おじさんと
チャーミングな豚が
ほろ酔い気分になった
21時過ぎ頃
事態は急変した
突然
20代であろう
男1女4のグループを
店員さんが
おじさん2人のテーブルの隣に通したのだ
まさか
気付かぬ間にそんな混んでたのか!?
店内を見渡してみる
ガラガラのままだ
ネェ
ドウシテ?
唐揚げのサービスの延長なのか、、、
この子達は
おじさん2人の生贄にされたのか、、、?
もし
もしそうだとしたら
なぜ1人男が混ざってる、、、?
まさか
おじさん2人のタイプがわからないし
ここ新宿だし
もしかしたら、、、
おっさんずラブ的なことも考慮して、、
店員さんなりのサービスなのか、、、?
席と咳
広い店内で
明らかにここだけ「密」ができている
もはや
7人グループ状態だ
そうなると
僕達は
上司と家畜のポジションだろう
当たり前のことだが
隣に来たからといって
顔を見合すわけでもなく
会話をするわけでもなく
おじさん2人は平和に飲み続ける
ゴホッゴホッ!
言い忘れていたが
パパは昔からしょっちゅう咳をする
本人曰く
僕もそう思うが
原因は
タバコの吸いすぎだ
たしかにパパは
人間的には非常識だが
社会的には意外と常識人で
こんなご時勢だから
店内でもマスクは外さず
飲食の時だけずらし
咳をする時はマスクの上から手を当てる
しかし悲しいかな
このご時勢
そこまでしても
咳をするだけで
非常識らしい
パパが咳をした途端
隣のキャピキャピした会話が止み
嫌悪感をあらわにした
女達の視線が一気にパパにそそがれた
ネェネェ
ドウシテ?
ドウシテトナリノセキ二キタノ?
背中
もう一度言おう
パパは人間的には社会不適合者だが
社会的常識は持っている
そして
時には打たれ弱い
自分が咳をしたことで
隣の席の空気が悪くなったのはわかっている
僕はつい
「パパめっちゃ見られてんじゃん!」
って爆笑してしまい
僕もレイディー達に嫌悪の目で見られた
ボクタチガイケニエダッタノカナ、、、
厄介なことに
パパは
咳をしちゃダメだと思うほど
咳が止まらなくなるタイプで
頑張って小さな咳にしたり
わざわざ席を外したり
そのたびに隣の席をチラチラ気にしていた
僕はパパは悪くないと思う
こんな時期に居酒屋にいる時点で
隣のブスどもも同罪なのだから
隣の女性達をチラチラと見る
太ったメガネのおじさん、、、
僕はパパが悪いと思う
だって
そんなん怖いじゃん
結局2人で15杯づつくらい飲んだだろうか
おつまみは
サービスの唐揚げと
梅水晶ときゅうりの一本漬のみ
お会計は
税込み
4,000円ジャスト!!
恐ろしく安い
店から出て
咳事件から明らかにトーンダウンしたパパは
酔いが悪い方にいったのだろう
終電に向かう彼の背中からは
生気が完全に消えていた
つづく