乱あんど癌

色んな意味で乱れたおっさんと、突然現れた派手な膀胱癌。RUN&GUN 速攻。常に攻守交替。先生、バスケもしたいし、あんなことやこんなこともしたいです。

第5話 続ラブストーリーは突然に~君、子持ちだったんだね~

こんにちは

 

私生活の中に

「癌」という単語って

意外と溢れてると思うんですよ。

 

身内や知り合い、有名人

本や漫画、テレビや映画

多いときは、数日に1回くらいのペースで目や耳にするんじゃないかと。

 

癌宣告のシーンてあるじゃないですか。

 

診察室で、先生の前に夫婦や、保護者が座って

「非常に言いにくいのですが、、、、~さんは、、、癌です、、、」

「え?、、、」

みたいな。

 

あくまでイメージですよ?

 

でも正直どうなんですかね?

こんな感じで宣告されるんですかね?

 

え?

僕?

 

全然違いました

 

今回のお話はじまります。

 

挙動不審

診察室を出て、とりあえず採血と検尿をしに、指示された場所へ向かう。

 

癌かぁー!!癌かぁー!!

いきなり過ぎてビビるわぁー!

 

採血と検尿を済ませ、泌尿器科へ戻る。

この間、完全に挙動不審なおっさん

 

待合室で待つ。

 

頭の中グルグル

 

家族になんて言うかなー。

子供たちにはまだ言うのやめとこう

奥さんにはなんて言うかなー

あー親にもなんて言うかなー

店どうするかー

金どうするかー

アルバイトの子達、お客様、業者関係、、、、

 

あぁぁぁーーー!!:;@@;|~^=‘*‘!

 

やめた。

 

考えるのやめた。

 

とりあえず落ち着こ。

 

シコウカイロ、ストップシマス。

 

横になる

痛いな、、

 

待合室の時計を見ると、13時過ぎだった。

最後の座薬を使ってから、ちょうど6時間くらい。

 

ヤバいな、、

 

朝の痛みが蘇ってきて、普通に座ってることもキツくなり

椅子を2つ使って、軽く横になった

時間的なものだろうが、運良く待合室はガラガラだった。

 

ウーンウーン唸っていると

中のベッドで横になってお待ちになります?

と看護師さんが、診察室に近い、ベッドがある小さな部屋に案内してくれた。

使用していた座薬を持ってきてくれるとのことだった。

 

追い討ち

座薬も効きはじめ

待合ベッド?でゴロゴロしていると

どこからか

「中林さん、何番のベッド?」

と少し慌しく、先ほどの先生の声が聞こえた。

 

「なーかばやしさーん!」

「こーれ、腎臓の数値も大変なことになっちゃってるんでー、入院しないとー!

ガラガラ!

部屋のジャバラ扉を開けながら、先生が言った。

 

まぁ、ついさっき癌宣告された時点で

無意識に、入院はセットになってたわけで

 

一番の問題は

今日の夜をどうするか

ということだった。

 

しかし、ついさっき膀胱に癌宣告。

たった今、腎臓???

よくわからない追い討ちキタァァァァァァァァー!!

 

「えーと、どうすればいいすか?」

 

先生いわく

ベストは今すぐ入院して、腎臓の処置をする

しかし、金曜午後から土日は予定がいっぱいで、人手も足りない

もしかしたら、処置を強引にねじ込めるかもなんで、確認する時間を少しください。

とのことだったので、待つことにした。

 

2択問題

ガラガラ!

ジャバラ扉が開いて、先生が立っていた。

 

結果として、ねじこむことができなかったこと。

 今後の方法としては2つあること。

 

このまま入院するが、処置はできないので、痛み止めなどをつかって、処置のできる月曜朝まで頑張る

メリットは、病院管理下にいるので安心

デメリットは、入院準備を何もしてないので、いろいろと不便がある。

 

土日は家に帰り、処方した痛み止めで頑張ってもらい、月曜朝一で入院の、そのまま処置。

メリットは、家に帰れる。入院準備ができる。

デメリットは、何かあったときに、病院側はすぐ対応することができない。

 

マジか、、、

 

癌、、、

腎臓、、、

 

どうすっか、、、

 

「すいません、ちょっと考える時間もらってもいいすか?」

 

つづく。