乱あんど癌

色んな意味で乱れたおっさんと、突然現れた派手な膀胱癌。RUN&GUN 速攻。常に攻守交替。先生、バスケもしたいし、あんなことやこんなこともしたいです。

第6話 人生は選択の連続である~シェイクスピアに言いたい「たしかに!!」~

こんにちは。

 

突然の癌宣告

 

かーらーのー

 

腎臓の数値が大変なことになっちゃってる事件。

 

重いですねー

 

どういう角度で見ても

どういうテンションで聞いても

 

重いですよねー

 

あたし笑っちゃう

 

ぎゃーくーに!!

 

そう!

笑っちゃうんだから!

逆に!!

 

そんなテンションで迎える今回のお話

どうぞ

 

決断

小さな部屋のベッドに寝転びながら考える

 

入院するか

家に帰るか

 

たかが2択

 

なかやまきん○くんの

きんにくルーレットだったらどっちを選ぶのだろうか

 

どちらにしても入院には変わりない

数日違うだけ

 

いかんせん

入院ということ自体が人生初なのもあり

腎臓

初入院

という、人生初の最強コンボに思考がやられてしまっていた。

 

今晩どうすんだ?

通常なら明日の夜もオープンだろ。

 

入院なんかしてられねぇんだよ

 

ミサイル禁止令

「月曜朝入院でお願いします」

 

「わっかりました。そしたら、痛み止めを処方するんですけど、

今日までと、先ほども使用した座薬は、腎臓に負担をかけるんですよ。

なので、でーきーれーばー使用してほしくないかなと、えぇ」

 

なんですと?

 

代わりに、肝臓で分解する錠剤の痛み止めを処方するのとー

最悪、それでも全然効かないって時のために、今までと同じ座薬も処方しておきます。

が!できるだけ使用してほしくないかなと、えぇ。

とにかく、なにかあればすぐ病院に電話なり来るなりしてください」

 

痛み止めにも色々あるんだ、、、

暗にミサイル禁止って言われたようなもんだな。

戦争反対

兵器反対

 

ラストスパート

泌尿器科を出て

お金払って終わり

 

というわけではなく

 

病院内の癌相談センターみたいなとこと

入院手続きカウンターに行くように指示され

 

不安や恐怖に負けないで

癌に悩んでる人はあなた1人じゃありません

いつでも相談に来てください

 

みたいなお話をされ

 

僕、やっぱり癌なのね

 

とモヤモヤした再確認をしながら入院手続きカウンターに向かい

 

部屋の料金や食事代、持ち物やレンタルなどの事務的な手続きをし

やっとお会計

 

案の定

お金が足りず、近くのコンビニATMへ走り、支払いを済ませ

処方箋を持って薬局に行き

 

全てが終わった時には15時半を回っていた

 

帰る

とにかく疲労困憊だった

疲労困憊なんて初めて使ったくらい疲労困憊だった。

 

腎臓

入院

 

今考えても、心から最低だと思うのだが

予約で埋まっている数時間後の夜が

どうでもよくなってしまっていた

営業するのなら、ダッシュで店に行き

仕込みをしないといけない時間だった。

 

少なくとも数日前まで思い描いていた未来が

崩れていくのが、なんとなくわかった。

いや、はっきりとわかったのだが、それを直視するのが恐かった

 

予約のお客様に、お詫びのご連絡しなきゃな、、、

 

僕は家に帰った。

 

つづく。