第13話 赤羽と神楽坂 街の雰囲気は真逆だが 「羽」と「神」を名乗る街 すなわち天国である
こんにちは
病院は
病気が治るなり
決められた処置が終われば
そこで退院
どんなにワガママ言ったところで
退院させられちゃうわけです
それが老人ホームや介護施設になると
下手すりゃ死ぬまでいるわけですよ
ボケようが寝たきりになろうが
厄介な老人ってのは
もちろん施設にもいるわけで
毎日毎日
一生懸命介護しても
罵声や悪口ばかりで
退院なんてないから終わりは見えず
給料は安い
こりゃ
頭もおかしくなるでしょ
僕と同じ部屋の爺さんが
毎日毎日、看護師さんに罵声を浴びせてるのを聞いてるだけで
僕が頭おかしくなりそうですもん
うぉらぁークソジジィ!!って
介護士が入院患者に手を出す事件が多いですけど
もちろんそれは絶対にしてはいけないことで
ただ、確実にしっかり対応していかなければならない
シビアな部分だと思う
介護士の給料問題しかり
資格や意識の問題しかり
介護士側の目線でも
もう少し考えてあげてもいいんじゃないかと思う
そう思うんだけどなー
はじまります
カレー
11月9日(土)
7日から母親と叔母も帰ってきており
姉ちゃんの個展期間は姪っ子も来ているということで
親父が畑で作った野菜を使って
ヘルシーにチキンカレーでも作ろうと
無駄のないように鶏皮と野菜のクズも使って出汁を取り、、、
って、イマイチだったなぁー
今考えると改善点は明確なんだけど
ちと失敗だったな
リベンジしてぇ
なんでもそうだけど
少しサボるとスグなまる
世の中の主婦って凄いよね
料理人は、決められたメニューの中で決められたオペレーションの反復が多いけど
主婦は毎日、臨機応変の繰り返しだもんな
そこに子育てやら洗濯掃除やら、、、
マジ感謝ですね
って、こういうところで
世間の女性のポイントを稼いじゃう
やだ!
あたしってばしたたか!
まぁ、今回のカレーに関しては
姉ちゃんや、なかなか会えない叔母との
コミュニケーションツールになったと
前向きに考えておこう
とりあえず
術後の抗がん剤治療がひと段落したら
大阪に遊び行こ
USJ行きてぇなぁー!!
宝くじ当てよ!
壇蜜
11月11日(月)
パパと
仲良い、常連のお客さんと
このメンバー恒例の赤羽で飲む
そう
壇蜜の結婚相手
清野とおるが描いている漫画
「東京都北区赤羽」の赤羽だ
せんべろっぽいイメージがあるけど
そこまで極端に安くはない
あの漫画に登場するような奇怪な人達には
まだ遭遇したことはないが
昭和感の漂う
どこか粘り気のある空気感
大体うす汚れていて
そして酒が濃い
賞味期限大丈夫か?ってものまで出してくる
隠し切れないダメな感じ
いやぁ
最高じゃないか
こんな場所が近所にあったら毎日通っちゃうよ
間違いない
神楽坂
赤羽飲みも解散し
パパと2人
明日の午前に病院外来予定の僕は
もちろん帰る気はない
旅は道連れ 世は情け
ここにいるのが運の尽き
かといって
この間の八王子旅みたいに無駄なことはしたくない
あれは汚歴史として、心の奥にしまっておこう
前からお世話になってて
僕のお店のことや癌のことも心配してくれていた
知り合いがやっているBARに行くことにした
歴史的情緒とモダンな雰囲気
落ち着きの中に華やかさを感じさせる
大人の街
神楽坂
幼い頃
年を重ねれば
誰しもが「大人」になれるのだと
そう思っていた
誰しもが、平等に「大人」になれるのだと
神楽坂に降り立った
おじさん2人は
一瞬で気づく
大人にも種類、もしくはランクがあるのだ、と
赤羽では全く気づかなかった
この違和感
この街を行き交う人々は
「理想の大人(ランクAまたはS)」
ぼ、僕達は、、、、
く、くそぉぉぉぉぉーーーー!!!
やっぱりかぁぁぁーーーー!!!
「大人ではなく、汚とな(ランク外または底辺)」
くそがぁぁぁぁーーー!!!
THE BAR
神楽坂という
場所が場所だけに
マジのBARだ
僕を知ってる人ほど
僕のイメージとはリンクしない
マジのBARだ
マスターは
話すとアホな人だが
もちろん良い意味で
バーテンダーとしては
心から尊敬する
マジなBARってことだ
着くと
つい今まで
共通の知り合いがいたということで
ソッコー呼び戻し
なんだかんだ
知ってる顔数人になり
みなさん心配してくれてたので
良い機会になった
楽しかったなぁ
本当に素敵なBARなのだが
カッコ良く飲めない僕は
いつもご迷惑をおかけしている気がする
この日も結局
朝方までお邪魔いたしました
帰りに食った塩ラーメンも美味かったなぁ
つづく