乱あんど癌

色んな意味で乱れたおっさんと、突然現れた派手な膀胱癌。RUN&GUN 速攻。常に攻守交替。先生、バスケもしたいし、あんなことやこんなこともしたいです。

最終話 血尿から病院へ ~医者と病院はしっかり選びましょう~

こんにちは☆

 

彼女との出会い

あんな綺麗な女性が、わざわざ毎日のように僕に会いに来るわけがない

僕の勘違いにちがいない

そんな考えとは裏腹に

彼女はほとんど毎日、僕の前に現れた

真っ赤なドレスを着て。

 

ゲンジツトウヒシナイデ

 

アカイドレス?カノジョ?

ナニイウトンネン

 

アナタケツニョウアルヨ

ケ、ツ、ニョ、ウ

 

病院に行こうと決意した

 

今回はそれからのお話。

 

病院へ

4月中旬

まばらになり、花と枝の隙間から空を覗かせる桜の木が

まるで自分のことのように思えた。

つい先日まで、色んなことが順調だった。

 

昔から病院は大嫌いだったし

ましてや泌尿器科なんて行ったこともない

今まで血尿も出たことない

いい歳して、憂鬱で不安だった

 

どこの病院が評判良いとか全くわからないので、

近くの総合病院に行くことにした。

冷たい感じの女性の先生で、なんだか落ち着かなかった。

その日は血と尿を採って

結果はまた次回ということだった。

 

エコー検査

人員不足ということと

ゴールデンウィーク含む大型連休が控えているのもあり

この時期は忙しく、なかなか休みがとれない。

それでもうまくシフトを調整し、なんとか休みをねじ込んだ。

 

4月下旬

その日はとても暑かった。

診察室に行く前にエコー検査をするということだった。

妻が妊娠してる時に産婦人科で何度も見たが

まさか自分がされるとは思ってもみなかった。

 

仰向けで横になり

Tシャツを胸までめくり

お腹周辺にゼリーみたいなのを塗られ

バーコードをピッピッするやつみたいなので

グリグリされると、その部分が横のモニターに映る

 

ちょっと年配の女性が担当してくれたのだが

終始無言なのにイライラした。

 

医者は偉い

待合室経由で診察室に呼ばれた

前回と同じ女性の先生がパソコンのモニターの前に座って、

なにやらカチャカチャと打ち込んでいた。

 

「尿に血が混ざってますね」

 

病院に行くたびに思うのだが、患者に半分背を向けて

パソコンのモニターを見ながら話す医者が、最近すごく多い気がする。

 

自分の年齢の半分以上、接客業をしてきた僕にとって

それはものすごい腹が立つし、仕事舐めてるなこいつ、とすら思う。

なにより、人として、相手に失礼だと思う。

 

自分のことを偉いとでも思っているのだろうか

いろんな悩みを抱えてやってくる患者を見下してるんだろうか。

 

コッチミロヤ、コノヤロウ

 

診察結果?

「原因として考えられるのは、、」

先生はそう言いながら、手元にあった紙にペンを走らせた。

もちろんモニター側を向いたまま。

 

書き終えたその紙を僕の方に見せながら

先生が声に出して読んでいく

 

炎症

ストレス(原因不明)

尿管結石

悪性腫瘍(がん

 

「このどれかですね」

 

悪性腫瘍!?

マジかよ。

 

クソ女医

「エコー検査の結果もあるので、次回どうしますか?」

 

次の休みは5月の連休中に1日決まってるだけだった。

さっき待合室で、もしかしたらと思いその日病院がやっているのを確認しておいた

 

「その日は無理ですね」

 

相変わらず何かをカチャカチャと打ち込みながら言った。

 

なんで?

 

僕が思うのと同時くらいに

 

「私が明日から大型連休に入るので、無理です。

14日後以降にしてください。」

 

はい??

 

お前の大型連休??

 

シランガナ

 

悪性腫瘍の可能性があると数分前に伝えた患者に対して

自分が大型連休に入るから、それ終わってから来い、、、

だと?

 

他の先生でいいんですけど

 

カチャカチャ

「前回から私が担当医になってるんで、それはできません」

カチャカチャ

 

ナニソレ?

ナンヤネンコイツ

 

しかも、その、さっきからずっとカチャカチャしてるやつ

絶対、俺と関係ないよね

他の仕事してるっしょ

 

あ、もういいです

なにかあったら連絡します。

 

その後

妻曰く

病院から帰ってきた僕は機嫌が悪かったそうだ。

 

家族には申し訳ないが

 

ソリャソウモナルワ

 

それ以降、

血尿の頻度が減ったのもあり

病院に行くこともなく

 

現在に至ったわけで、、

結局、放置してしまったわけで、、

 

放置

ダメ

絶対

 

ぷろろーぐ 〜完〜