乱あんど癌

色んな意味で乱れたおっさんと、突然現れた派手な膀胱癌。RUN&GUN 速攻。常に攻守交替。先生、バスケもしたいし、あんなことやこんなこともしたいです。

第2話 「ありがとう」と心から言える素晴らしさ~たまには真面目になることもありんす~

こんにちは。

 

さて、東京医科大学病院と運命を共にすることを決めたわけですが

 

直感っていうのかな

 

」って聞くだけで重いじゃない

相当派手な癌」ってさらに重いじゃない

 

普通ってわからないけど

一般的には

そうなると暗くなるし

病院選びから何から必死になるだろうなと思うわけ

 

なぜかって

 

たぶん

その先に

「まだ死にたくない」

があるから

 

僕はたぶん

そこの部分からして薄い。

「死」に対して軽い

 

そもそも

周りの人たちに生かされてるって思ってるんで

どうなろうと、それは運命だと思うし。

なんなら

「癌」になったおかげで

もちろん、ご迷惑をおかけしてしまった人たちもたくさんいますが

周りの人たちへの感謝も大きくなったし

「癌」になって良かったんじゃないか、とも思えてきちゃう。

 

こう見えて

人を見る目だけはちょっと自信あって。

自分にとって

良い人か悪い人か、みたいなところで

その人の腕が良い悪いは別としてね。

 

ここはそんな感じ。

先生も看護師も居心地も良い。

この直感が吉と出るか凶と出るか

 

今宵も楽しんでいきましょう

はじまります。

 

ラスト営業 

 

突然の入院から1ヶ月以上経ってしまっていた。

お店は閉店するとSNSでもご報告させていただいたが

やっぱり僕的には納得いかない部分があって

なによりお世話になったお客様に本当に申し訳なくて

 

5月31日

6月3日の2日間のディナータイムのみ

オープンさせていただくことにした。

 

本当に嬉しくありがたいことで

2日間ともご予約満席

 

もはやメニューは適当。

使える食材などを全部使って

勝手にご提供するシステム

うちの名物ローストポーク

もはやほとんど塊で。

 

お酒も

高いウィスキーやラムも大放出

入手困難の山崎は常連さんに即完売。

 

そして

代金はなんと投げ銭システム

常連さんのご提案をその場で採用。

 

楽しかったなぁ。

途中、何度か涙出そうになりました。

 

ランチタイムにもご来店してくださっていた男女の常連さんが

うちの店きっかけでお付き合いすることになったと。

そんなん

泣いてまうやろ。

 

そういう報告がもっともっと聞ける店にしていきたかったんだけどな。

でも、不思議と悲しい気分は全くなくて。

 

ただただ、ありがたくて。

 

本当にありがたい

 

周りの人たちありきで、自分が存在してる感覚。

僕にとってはそれが心地良いんだと思う。

人の笑顔に囲まれてる時が一番幸せなんだと思う。

 

結局、両日ともに朝までコースで。

もう少し病人扱いしてくれよ

なんて思いながらも楽しんで

 

正直

後ろ髪引かれる思いで営業を終了した。

 

宴の後

 

なんでも宴の後ってもんは

さみしいもんで。

 

朝まで営業して

疲れて帰ってバタンで

 

お昼過ぎに目覚めて

今度は閉店掃除をしにお店に向かう。

 

もはやおなじみになりつつある

うちのスタッフのおじさん

「まんがと本」の彼

できるとこまで片付けをした。

 

買い手が見つかるまで

のんびり片付けていこう。

 

なるようになるさ。

 

つづく。