乱あんど癌

色んな意味で乱れたおっさんと、突然現れた派手な膀胱癌。RUN&GUN 速攻。常に攻守交替。先生、バスケもしたいし、あんなことやこんなこともしたいです。

第4話 鬼太郎は妖怪。きたろうはシティボーイズ。ひでろうは元祖おねぇタレント。

こんにちは。

 

夏といえば

 

オバケや幽霊

肝試し

恐い話

 

僕、小さい頃ちょー恐がりだったんですよ。

少しでも恐いテレビや本なんて見ようもんなら

夜寝れないのは当たり前。

恐い夢見るのも当たり前。

しばらくトラウマ当たり前。

 

今の僕はというと

仕事で家族と離れて生活することが多くなり

1人寂しい時間が増えたのと

 

もはや癌になった今

 

幽霊ウェルカムかなと。

 

しかし

決して得意になったわけではないので

条件付きで。

 

脅かさないこと。

故意はもちろん、いきなり出てくるのはやめよう。

お互い第一印象は大切

正々堂々、出てこよう

 

会話すること。

もちろん人見知りや、恥ずかしがり屋さんもいるだろう。

でも、これも何かの縁。

できるだけコミュニケーションをとろう。

歩み寄りは大切

 

呪わない、殺さない、迷惑をかけない。

もし、僕や身内、友人に迷惑かけようものなら

僕が君と同じ立場になった時、僕以上の苦しみを与えることを約束する。

意味のないことはやめよう。

 

以上。

お互いが居心地の良い関係を目指しましょう。

 

これで幽霊の友達たくさんできたら

もはや鬼太郎レベルだなー

どんどん神に近づいちゃうよ。

 

さてと今回もはじまります。

 

内臓爆発

 

占い師さんと呼んでいるが

本業はマッサージ師らしく

 

布団に仰向けになり

足をマッサージされながら会話する。

 

「まずはこの子たちが何なのかわからないとねー」

 

この子達、、、体の一部分がないホルマリン漬けの赤ちゃん達のことだ。

vs-cancer.hatenablog.com

 

「中林君の下腹部あたりに1人、お腹の左右に1人ずつ、なんだろ、臓器にしがみついてるような、、、何か心あたりある?」

 

臓器にしがみついてるって!、、こわっ!

 

「下腹部、、、膀胱?すかね? 膀胱癌なんで、、、」

 

「あぁー!そういうことねー!でも、たくさん癌の人も見てきたけど、中林君は癌ぽくないんだよねー」

「いつわかったの? ステージとか、状態はどうなの?」

 

、、、癌ぽくないて、

「わかったのは4月ですけど、3年以上前から血尿出てて

「先生曰く、その時から腫瘍はあったはず、らしいす。 ステージは聞いてないですけど、相当派手な癌って言われて、精嚢にまで浸透してるから、膀胱やら前立腺やらを全摘出しなきゃダメらしいす」

 

「そうなんだ、、転移は?」

 

「あくまでCT検査上の話ですけど、転移はないみたいす

 

「3年以上も放置してたのに!?」

 

「いやーそうなんすよー。 3年以上放置してたのに、元気っちゃぁ元気だし転移もしてないしで、先生もビックリしてましたね笑」

 

「癌にしたんじゃなくて、守ってるってことなのかなぁ、、もしかして良い子達?、、」

「お腹の両脇の臓器は心当たりある?」

 

「、、これじゃないすかね」

僕は背中の両脇から出てる管を見せて言った。

 

「守られてるとするならですけど、左の腎臓は死んでておかしくないのに、なぜかギリギリ3%くらいだけ機能してるんすよ。」

「で、右は水腎症になってクレアチニン値っていうのが5.00を超えちゃって、透析寸前までいったんですけど、奇跡的に回復したんですよね。」

 

「へー! やっぱこの子達は臓器を守ってるんだー!」

「じゃあ、取るのやめとこう! ここで無理に取っちゃったら、中林くん帰り途中に電車とか車に轢かれて内臓飛び出して死んじゃうかもしれないし。」

 

、、、、いやいや、恐い恐い!!

 

「マジすか!?」

 

「そりゃそうよー!守ってくれてるものを無理に取るってそういうことだから。」

 

、、、、恐い恐い、恐い恐いって!!

 

デフォルト

 

とりあえず

赤ちゃん達の謎?は解明されたようだ。

 

忘れてはいけない。

 

貧乏神

 

「僕にはさらに貧乏神も憑いてるんすか?」

 

「憑いてるよー。今は3人

 

、、、また3人!!しかも貧乏神が3人て!駅のガード下みたいになってもうてるやん!

 

「3人!?」

 

「今はねー。 基本的には1人なんだけど、その1人に引き寄せられて2人はついてきちゃったんだろうねー」

「大丈夫、この2人はそのうち他に行くだろうから心配ないよー」

 

「じゃあ、1人は僕に完全に憑いてるってことすか?」

 

「そうだね」

なぜか占い師さんはニヤニヤしている。

 

「やっぱり貧乏神って、ボロボロの服着て、杖とかついてる感じの、汚いじいさんなんすか?」

 

「んー、人それぞれなんだけど、中林君のパターンは私も初めて見た。」

相変わらずニヤニヤしている。

 

体の一部分のないホルマリン漬け赤ちゃん達に続き

またもや初めて見ただと?、、、、

 

僕はいったい、、、

 

つづく