第11話 裏庭には2羽、庭には2羽鶏がいる ~裏街道には僕、表参道にはシャレた成功者がいる~
こんにちは
例えば
年間で270日、1日に約30人接客したとすると
1年間で約8,100人の方と接するわけです
もちろん
業種や接客スタイルは様々で
それに伴って
接客する人数や距離感
一見さんから顧客まで
お客様も様々
自分と相手の
長い長いであろう人生の
ほんの一瞬が接する瞬間
その瞬間をきっかけに
生まれる会話やつながり
広がる世界感や情報
そこから生まれるたくさんのドラマ
それこそ接客業の魅力であって、醍醐味なわけです
ここでも似たようなこと書いたけども
今回は何が言いたいか
あたし
人不足ーーーーーー!!!
長すぎる入院生活と
たまにある一時退院
1日数回の看護師さんとの会話を中心に
あとは、先生、身内がほとんど
はやくまた
いろんな人に会いてぇなぁ
とりあえずは
心配してくれてる方々に直接お礼を言いたい
まず仕事なんとかしなきゃな
あー
マジメなこと書くと疲れちゃう!
はじまります
表参道
昨日と同じ景色
もはや庭だ
表参道は俺の庭
完全に成功者のセリフである
言うのはタダだ
今日中にあと100回は言おう
昨日と同じ服を着て
今朝、寝しょんべんをした
尿漏れパッド装着おじさん
表参道の成功者
ではなく
どちらかというと
裏街道の失敗者
っぽいのは否めない
そこは忘れよう
ナイス脳内切り替え
レッツポジティブシンキング
庭でカフェ
しかし
いかんせん到着時間が早すぎた
シャレオツなカフェで時間でも潰すとするか
ここ、俺の庭だし
シャレてるカフェ発見
通り過ぎる
シャレてるカフェ発見
通り過ぎる
シャレてるカフェ、、、
ふぉぉぉぉぉーー!!!
謎の無限ループに突入したようだ
そもそも
コーヒーあまり好きじゃないし
よくわからん台湾スイーツなんて食いたくないし
なんなら
こんなとこで、よくわからない勇気使いたくないし!!
しかし、少しでも時間を潰したいところ
古着屋発見!!
いざ参る!!
ふぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉーー!!
シャレオツなレディース古着屋だったし!
おじさんちょっと挙動不審になったし!
フライングタイガー
とりあえず
フライングタイガーにでも入ろう
誰もが知るシャレてる雑貨屋だ
基本的な導線が決められてるシステムは画期的だと思う
導線が決まってるおかげでディスプレイもしやすく
ほぼ強制的に店内の端から端まで歩かせることで
視覚にはいる商品の数と、触れる商品の数が大幅に多くなる
導線の最終地点
お会計ゾーンに辿り着く頃には
まんまと商品を手に持っているというわけだ
そこで、我に返って
やっぱいらないかも
なんて思っても
導線を逆走して、商品を戻しに行くのも勇気がいる
まぁ、そんな高いもんでもないし、、、買っちゃうか
という値段設定もうまい
はい
これであなたも今日からフライングタイガーの仲間入りだ
なんて
計算された戦略に感心しながら
堂々と手ぶらで店を出る
なぜなら
そう
尿パッドおじさんに
シャレオツなグッズは荷が重い
僕だって
フライングしたかった
しかし
正直完敗だ
近所のダイソーに行って
思う存分フライングするとしよう
個展
もはや時間の潰し方すらわからず
自分の庭なのに
半ばベソをかきながら
現場に到着した
正直
来てやることもないし
商品も昨日の設営時点でなんとなく見た
僕は
これでも
家族のことを心から尊敬している
頑固な父を筆頭に
母も姉も
自分の息子が
僕みたいだったら
最悪だ
全寮制か
海外にでも送り出すだろう
そういう意味でも
こんな息子を育ててくれた両親のことを
本当に尊敬しているし
頭が上がらない
姉ちゃんとは仲が良いと思う
姉ちゃんは昔から努力家で
なんでも適当な弟とは真逆
親子ヨガのワークショップを開催したり
自分のフェルトブランドの個展を開いたり
ブログもやってるから覗いてみてほしい
http://misumirie.hatenablog.com/
恩はどんどん売っていこう
心から尊敬しているしカッコいい姉だ
まぁ、ひとつ欠点があるとするならば
娘が生意気ってとこくらいか
家族のことなんて照れ臭いし
僕のダメ人間ぶりがどんどん露呈されるだけなんで
これくらいにしておくが
要は
姉ちゃんの個展初日だし
叔母も母親も来るし
新宿で病院だったし
僕も便乗しておこう的な感じで来たってことだ
しばらくして
母親と叔母も合流し
お茶したり談笑したり
のんびりした有意義な時間を過ごし
観光のために
2日間ほど東京に泊まるという
母親と叔母を置いて
僕は一足先に帰路についた
なんだかんだ
この東京編も長かったな
次回から
ちとペースをあげようか
つづく