乱あんど癌

色んな意味で乱れたおっさんと、突然現れた派手な膀胱癌。RUN&GUN 速攻。常に攻守交替。先生、バスケもしたいし、あんなことやこんなこともしたいです。

最終話 ペッパーくんが手術する未来~先生!ペッパーくんが勝手にダヴィンチを操作してます!~

こんにちは。

 

思い返してみれば

4月に改造人間になり

突然ヒーローの道を歩むことになった

 

当時は悩んだ

なぜ僕なんだ、と

 

しかし、いくら悩んでも答えは出るはずもなく

そうこうしている間にも世界は僕を必要としていた

 

今となっては後悔していない

 

背中の管1本バッグ1つから始まり

管2本バッグ2つになり

そして

ホルマリン漬けの赤ちゃん霊と

丸刈り中学2年生の貧乏神が

僕の命を守る

 

この数ヶ月で改造に改造を重ね

さらには霊までを味方にした

 

僕の意志とは関係なく

世界は待ってくれない

 

明日の朝日と

子供達の笑顔のために

 

僕は今日も戦い続ける

 

僕は今日も戦い続けたい

 

僕は、、、戦いたい

 

ぜひ、戦いたい

 

ぜひとも戦ってみたい

 

ぜひとも!

 

おーい!!誰かぁぁぁぁーーー!!!

 

はじまります。

 

当日の流れ

 

 9月3日

 

12時過ぎに病院に着いた

今日は診察より説明がメインらしい。

 

ちゃちゃっと

採血と肺活量やらの検査を終わらせ

麻酔科のフロアへ行く

 

麻酔科は手術室と同じフロアだった。

さっきまでのフロアは外来の患者で騒がしかったのが

ここは静かで妙な緊張感がある

 

しばらく待たされた後

「手術当日の流れ」という15分ほどの動画を観させられた

 

ついさっきまで深く考えないようにしていたのだが

こう動画を観させられると

目と耳から、嫌でも脳に入ってくる

 

イヤダヨー

キンチョウシテキタヨー

 

モヤモヤしてるうちに動画も終わり

またしばらく待たされた。

 

 麻酔科

 

1時間以上待たされ

今度は麻酔科の診察室?に呼ばれた。

 

女性の先生だった。

 

さっき観た動画になぞった説明と、麻酔の説明

 

ここで重要なポイントはひとつだ

 

vs-cancer.hatenablog.com

 

そう

あのおじさんが残した言葉

 

手術中はともかく

手術後の激痛

 

ボクシング元ミドル級世界チャンピオンの竹原もブログで書いていた

 

手術後はICUで悶絶した

 

おそるおそる先生に聞いてみる

 

「やっぱり手術後は痛いですか?」

 

「たぶん中林さんは、背中からカテーテルを通して、いつでも硬膜外腔という場所に痛み止めを直接流せるようにする硬膜外麻酔を使うことになると思います」

「さらに、PCAポンプという強い痛み止めと、それでも痛い場合は他の痛み止めも使うので、よっぽどのことがない限りは大丈夫だと思いますよ」

 

、、、なんだかよくわからんが

大丈夫な気がしてきた

聞いたかおじさん!いやっほい!

 

あまり深追いすると新たな不安が生まれそうだったため

同意書?にサインし

そそくさと、次は主治医の術前説明に向かった

 

泌尿器科

 

安定のチャラ先生である

むしろもう見慣れすぎて

チャラくないようにも見えて、、、、こない

 

もう数ヶ月もお世話になっているし

今となっては全信頼を置いている

チャラい

 

説明の内容は良い話だった

 

前回の入院の時にも話は出ていたのだが

 

今回の手術は

ダヴィンチというロボットが使えるようになったのと

新膀胱設置という方法ができるようになったこと

 

元々、僕の癌がデカ過ぎて

ロボットは使えず

おへその横あたりから尿が出るようにして、そこに袋をつけて尿が溜まったら捨てる、一定期間で袋を取り替える、ストーマという

まぁ、今背中から出てる管の、へその横バージョンみたいなのにしかできないと言われていた

 

癌は自業自得

後悔してもしょうがないし

それを受け入れていた。

 

しかし

ここにきての朗報

 

抗がん剤が効いて

癌がだいぶ小さくなってくれたおかげらしい

 

といっても

それでもデカいのだが、、、

 

なんにせよ

ヤッタゼカアチャン

 

ダヴィンチと新膀胱

 

簡単に説明しておくと

 

ロボットを使えるメリットは

出血量が少なくて済む

術後の痛みが、開腹手術の7~10分の1

細かい作業ができる

 

新膀胱は

小腸を使って人工膀胱を作り、膀胱があった場所に設置するため

外見からではわからない

腹圧ですることにはなるが、ちん○んからおしっこができる

 

ロボットは特にないが

新膀胱に関してはデメリットもある

いずれ説明しよう、、、たぶん、、、

 

なんにせよ

膀胱全摘出は免れないが

手術内容としてはベストに近いものになった、、、のだと思う。

 

病院から出ると

もう17時を回っていた

かれこれ5時間以上もかかったらしい

 

手術かー

ここまで長かったな、、、

 

余計なことを考えるのはやめよう

 

親友達と約束をしてる

地元へ向かった

 

さて、今日も飲むぞー!!!

 

抗がん剤治療の巻~完~