乱あんど癌

色んな意味で乱れたおっさんと、突然現れた派手な膀胱癌。RUN&GUN 速攻。常に攻守交替。先生、バスケもしたいし、あんなことやこんなこともしたいです。

第7話 巻きグソをしてみたいって永遠のテーマだよね?~和式便所か野糞に限られちゃう~

こんにちは。

 

えー前回のブログでですね

昔バンドをしていたとカミングアウトしたわけですけども

vs-cancer.hatenablog.com

 

そしたらですね

「文章から、バンドマンを感じていました」とおっしゃってくださった方がいまして

 

SNSやLINE、メッセンジャーツイッターなどで

ちょこちょこブログのご感想を頂いております。

ホント嬉しいです

なによりこんなブログを読んでくれていることに感謝です。

この場を借りてお礼申し上げます。

ありがとうございます!!

 

で、話を戻しますが

僕、バンドマン感出てますかね?

 

それって

 

もしかして

 

オーラ的なやつですかね、、、

 

必死に抑えてたつもりなんですけど

 

今、べジータとナッパが地球に来たら

僕見つかっちゃうってことですよね

 

やっぱり

オーラ漏れちゃってるか、、、

 

どーりで病院の廊下歩いてるだけで

皆が見てくると思ったー!!!

 

そういうことかー!!

 

てっきり

尿漏れパッドがずれないように

片手でちん○ん押さえながら歩いてるからだと思ってたー!!

 

そうとわかれば

 

尿漏れパッドならぬ

オーラ漏れパッドしなきゃ!!!

 

、、、お後がよろしいようで

 

はじまります

 

歩行訓練

 

やっと術後2日目を迎えた

 

昨日の夜中も

激痛はもちろんのこと

喉の渇きもひどく

目が覚めてはナースコールを繰り返した

 

この日も病室でレントゲンを撮り

昨日できなかった歩行訓練に再度チャレンジすることになった

 

昨日と同じく看護師さん2人に支えてもらいながら

ゆっくりゆっくり立ち上がる

、、、いてぇ、、

 

なんとか立ち上がれた

吐き気はない

お腹の痛みで、どうしても前かがみ気味になってしまうが

ゆっくり、ゆっくり

すり足で進む

 

歩けるぞ、、、

 

正直、お腹は猛烈に痛い

身体中から8本の管を出して

点滴棒につかまり

看護師さんに支えてもらいながら

 

ゆっくり、ゆっくり

すり足で進む

 

看護師さん達が声をかけてくれるのと

前に進むことに集中して

寝た状態で動けないよりは、痛みが少しだけマシになる気がした

 

ナースステーション周りを2周しただけで、限界だった

こんなにも動けないもんか、、、

 

再戦

 

夜、腸が動いた時

痛みとともに

 

あれ?う○こ出るかも

 

って思った

 

しかし、手術2日前の昼から何も食べてないし

下剤やら浣腸やらで、僕の腸は空っぽのはずだ

 

いったい何が出るっていうんだ

 

気のせいに違いない

 

しばらくして

 

また腸が動く

 

今度は

屁がしたくなった

 

おいおい

 

俺が毎度ビビると思ったら大間違いだからな?

 

、、、やるか?

 

、、、ちょっと待って

 

お腹大丈夫?

痛み止め何時に流したっけ?

今ちゃんと効いてる?

大丈夫?大丈夫か?

 

、、、ふぅ~、、、

 

いけるのか?

 

いくのか俺

 

、、、ふぅぅぅおおお、、

、、、ぉぉぉおおおおおお、、、

 

、、、ぷすぅ~~ぴり

 

あぶなっ!!!

 

う○こ出そうになった!!!

 

便意

 

やべぇ

気のせいじゃなかった、、、

 

えぇー!!

これ、う○こするとしたらどうするんだろ、、、

 

我慢するったって

明日まで待てばどうにかなるって身体じゃないし、、、

 

ナースコールを押す

 

「もし、う○こしたくなったらどうするの?」

 

決して恥ずかしいわけではなく

あくまで酸素マスク越しなんでモゴモゴと

看護師さんに聞いてみた

 

寝たままできる簡易トイレでするかー、頑張ってトイレまで行ってするかですねー」

「え?もしかしてお通じしたいんですか!?」

 

え?

 

驚いている看護師さんを見て

反射的に

「いや、、、」と言ってしまった

 

トイレ

 

看護師さんがいなくなった後

お尻と相談する

 

なぜ看護師さんは驚いてたんだろうか、、、

 

明日まで我慢することはできない

しかし、簡易トイレは絶対に嫌だ

 

観察室内にトイレがついているとはいえ

歩行訓練したばっかの人間が

はたしてトイレでう○こできるのか、、、

 

悩んでもしょうがない

このままだとベッドにしてしまう

 

ナースコールを押した

 

「う○こしたいす、、、」

 

「えぇ!?手術して2日目で!?お通じが出るのは凄い良いことなんですけど、早すぎですよ!」

 

さっき驚いてた理由はこれか、、

 

「トイレはどっちにします?」

 

「、、、トイレ行きたいです、、」

 

う○こ

 

昼間は2人の看護師さんに支えてもらって立ったが

今は夜中

1人で支えてもらいながら、あとは自分で頑張る

 

ゆっくりと立ち上がり

ゆっくりとすり足で

支えてもらいながらトイレに向かう

 

傷が痛過ぎて

ガウンタイプの患者衣をまくるのも

T字帯をほどくのも手伝ってもらい

 

「終わったら便器横の呼出ボタン押してくださいね」

と言われた

 

便器に座るのも

、、、ぅぅぉぉおおおお、、

 

う○こというより液体だったのだが

それすら

、、ぅぉぉおおおおお、、

 

お尻拭くのも

、、、ぅぅぅぉぉぉおおお、、、

 

何をするにも

とにかく痛い

 

呼出ボタンを押し

また手伝ってもらい

ベッドに戻った

 

もう

しばらくはう○こに行かない

 

 

秋の訪れとともに

41歳のおっさんは心にそう誓った

 

この日も長い夜は更けていく

 

つづく