第8話 骨振動のイヤホンってどこいったの？～山吹色のオーバードライブが手っ取り早い～
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こんにちは
前回のブログで
う○こうん○言い過ぎましてね
前に、ち○こちん○言い過ぎて
お下劣だ、とのご指摘いただいたのを思い出しまして
またご指摘いただく前に
あーえーてー
みなさん
最後にう○こ漏らしたのいつですか？
これね
大人になっても、意外とみんな漏らしてるんじゃないかと思うんですよ
僕は36歳の時かなー
催事屋の仕事で
長野の大型スーパーに5日間ほど出店してた時
鮮魚売り場の一角で、試食を撒きながら惣菜を売るんですけど
そこのスーパーは基本的にお客さん多くなくて
でも、買う人はガツンと買ってくれる
陽気なおばちゃんが足を止めてくれて
これはいけるぞと
この時からおかしかったんだよなー
お会計してる時には
お尻のドアを、借金取りが来たんじゃないかと思うほどノックされて
こういう時に限って
おばちゃんよく喋る喋る
、、、はやくはやく、、、
、、、はやくはやくはやくはやく、、、
ケツ筋ぴっしー！！ってした状態で
顔は笑顔で
、、、はやくはやくはやくはやく、、、
、、、やばいやばいやばい、、、
おばちゃんが去って行く時に
大きな声で
「ありがとうございましたぁーーーーーーぁぁぁぁあああああ！！！」
そりゃおばちゃん振り向きますよ
それどころじゃない
ササッと
「少々お待ちくださいませ」と書かれた札を店頭に置き
明らかに変な小走りで
2枚で980円のパンツを
柄も選ばず、2秒で即買いしてやりましたよ
いやー
若かりし頃の
甘酸っぱい思い出だねー
はじまります
音楽
ごめんなさい
少し話が戻ります
歩行訓練でナースステーションを2周した後
妻が来た
「昼間はどこかで音楽が鳴ってる」
僕が言うと
「え？、、、何も聴こえないんだけど、、、」
そんなはずはない
鳴っているリズムとベースラインを口ずさんで伝える
「、、、え、、聴こえないよ、、」
妻は部屋から出て
他の観察室と個室を確認しに行った
「どこからも音楽なんて聴こえなかったけど、、、」
不安そうな顔で僕を見る
そんなはずはないんだって
また口ずさんで伝える
ちょうど看護師さんが来て
妻が音楽かけている部屋があるか聞いた
「ないと思いますけど、なんでですか？」
2人とも不安な表情で僕を見る
そんなはずはない
今も聴こえてるんだって
崖っぷち
う○こをしてからも
何度も激痛で目が覚めた
音楽は聴こえない
一昨日も昨日もそうだった
夜中は音楽が聴こえない
やっぱり日中に誰かが鳴らしてるとしか考えられない
ナースコールを押して
痛み止めをお願いする
カチッとする時
看護師さんが言った
「中林さん、この麻酔はこれで最後ですからね」
、、、、え、、、
、、、マジか、、、
身長体重で投与できる最大量は決まっているんだろう
それはなんとなくわかる
使うペースが早すぎた
硬膜外麻酔は使えない
通常の痛み止めは6時間間隔
このPCAポンプは10分間隔で投与できた
なんてこった、、
効きめに甘えすぎた結果だった
周波数
9月14日(土) 術後3日目
この日は3階のレントゲン室まで
看護師さんと歩いて行くことになった
部屋まで来てもらうこともできたのだが
PCAポンプがない今、何かして気を紛らわせていたかった
土曜日だというのに待ち時間が長い
立ってても痛い
座っても痛い
とにかく喋って気を紛らわすしかなかった
昼間に聴こえる音楽だが
観察室はナースステーションの目の前で
心電図やパソコン、ナースコール、セキュリティなど
色んな機械音が鳴っている
それらの音が混ざり合って
それぞれの音の間の周波数が生まれ
鳴ってない音が聴こえたり
あたかも音楽に聴こえたりする
だから
静かな夜中には聴こえるはずがない
ピープー現象というらしい
ボブよりちょっと長いくらいの
黒髪の女性が丁寧に教えてくれた
謎が解けた
僕が勝手に音楽だと勘違いしてただけだったのか、、、
つづく
