乱あんど癌

色んな意味で乱れたおっさんと、突然現れた派手な膀胱癌。RUN&GUN 速攻。常に攻守交替。先生、バスケもしたいし、あんなことやこんなこともしたいです。

第17話 針灸師は国家資格 ってことは 魁!!男塾の飛燕は国家資格保持者である ~民明書房刊より~

こんにちは

 

10年くらい前かな

格安マッサージ店ブームみたいなのありましたよね

 

僕は、昔からマッサージってもんが苦手で

何が気持ち良いのかさっぱりで

 

30代半ば過ぎてやっと

もしかしてこれが肩こりってやつじゃないかと

 

当時は催事屋をやってて

車で各地移動してる時に

国道に大きな看板で見かけるわけですよ

 

60分2,980円

 

、、、行ってみるか、と

 

若かりし頃

パチンコで買ったお金を握り締め

1人でピンク○ロンに入る時の

勇気と緊張に似た感覚

 

僕は1人でも行けるんだと

 

友達と一緒じゃなくたって

団体割引使わなくたって

酒入ってなくたって

 

僕は1人で行けるんだぞ!と

僕は1人でイケるん、、、

 

、、、すいません

つい熱くなってしまいました、、

 

そんなこんなで

勇気を出して行ってみたわけですよ

初格安マッサージ

 

 

ダメでした

 

 

最初は気持ち良いんですけど

30分くらいが限界

 

その後も何度か

色んな所で行ってみたんですけどねー

 

格安マッサージっていう時点で

期待しちゃいけないんだろうけど

施術してくれる人によっても違うのは確か

 

やっぱり人って大切だよなーーー

 

なんて思いながら

 

いつか

高級マッサージ店に行ってみたい

 

色んな意味で!

 

はじまります

 

 

親友再び

 

11月27日(水)

 

手術後の病理検査で

リンパ節から癌細胞が見つかった

 

先生からその話を聞いたのは

早いもんで1ヶ月以上前になる

 

vs-cancer.hatenablog.com

 

で、治療は延長戦に突入したわけだが

 

数週間前

病理検査の結果を気にしてくれてた親友から連絡があった

 

「お前に会わせたい針の先生がいるんだけど、一緒に行かないか」と

 

こいつは以前

 

vs-cancer.hatenablog.com

 

ここでもお世話になり

おかげさまで、このブログは大きな反響をいただいた

 

まぁ

この時の流れだと

僕には、まだ中学2年生の貧乏神が憑いてることになる

彼は元気にしてるのか

もはや親心で心配だ

 

って、今この瞬間も

なんなら一緒にPC画面覗いてるわけでしょ

 

なんやねんこいつ

 

 

おっと話が逸れた

 

 

そんな流れから

その針の先生のところに連れて行ってもらうことになり

 

この日は朝から

親友の運転で

親友の奥さん、奥さんのお母さん

そして僕

という、明らかに僕の存在が浮いた状態で

旅がスタートした

 

 

長旅

 

はっきり言って

 

スゲェ遠い

 

詳しい場所は言えないが

もはや旅行レベル

 

わざわざそんな遠くまで行く意味があるのか

もっと近場の、格安針治療じゃダメなのか

 

聞いてみると

以前診てもらった、占いのおばちゃんも通っていて

今まで、色んな人の

病院では治らなかった病気を針で治療してきた爺さんだという

 

もはや仙人じゃあないか

 

しかも

親友の奥さんのお母さんは

実際にその先生のおかげで乳癌が消えたらしい

 

、、、

、、、

なんてこった

そいつぁモノホンの仙人じゃあねぇのか

 

親友も奥さんも

その先生に針を打ってもらうと

しばらくの間

明らかに体調が違うとのこと

 

「じゃなけりゃ

こんな遠くまで運転するの面倒だし

わざわざお前を連れて行こうともしない」

 

途中休憩した道の駅で

カレーを食いながら親友は言った

 

ごもっともだ

そしていつもありがとう

 

 

 

以前から何度も言っているが

 

僕は

占いやらその類は信じない

 

今回の件も

親友を信じ、受け入れるだけだ

 

しかし

今回の針治療

ひとつ気になっていることがある

 

頭に打つ

 

らしいのだ

 

針を

 

針は神経に打つため

コンマ何ミリ単位の、細心の注意が必要で

失敗すると取り返しのつかないことになる

いつだったか

テレビで観たのを思い出した

 

爺さんか、、、

 

、、、こ、こえぇぇ

 

 

ご対面

 

車で4時間近く走ったか

 

一軒の針灸医院にたどり着いた

 

正直、外観はボロいが

前回のおばちゃんのように

普通の家を想像していただけに

ちゃんとした診療所なのに安心した

 

みんなに合わせ

「こんにちはー」と言いながら中に入る

 

こじんまりとした待合スペースに

昔は受付として使われていたのであろう小窓

その左手にドアがあり

どうやらそのドアの向こうが診察室らしい

 

「どーぞー」

 

ドアの向こうから声が聞こえ

診察室に入る

 

70代くらいか

髪の毛はほとんどなく

大きなこぶがあり

あれはなんだ、、、

たぶんだが

後頭部あたりに針が2本刺さっている、、

 

わざとなのか、、

抜くのを忘れたのか、、、

 

ファーストインパクトが大きすぎる、、、

 

「本日もよろしくお願いいたします」

親友の奥さんのお母さんは

とても気品のある方で

僕も真似をして丁寧に挨拶する

 

「あなたが今日初めての方ね」

 

「、、、はい、よろしくお願いいたします」

 

「じゃあ、誰から?」

先生が聞く

 

「健ちゃんからどうぞ」

「先に、人の頭に針刺さってるところ見るより、見てないうちに刺しちゃった方が

楽だと思うよ」

お母さんがそう言う

 

「んー、、、そう言われると、そうなような、、、」

 

「じゃあ、僕からお願いします」

 

つづく